2013/06/03| Category:出張レポート
イタリア出張レポート ②ピエール・サンティ
続いて、マルケ州の「ピエール・サンティ」へ。去年の新商品・そして現在大人気のヴェルディッキオの生産者です。ピエール・サンティはモリーゼからアドリア海沿いに車で三時間ほどの場所にあります。
こちらがヴェルディッキオのブドウ畑です。近くから「チンギアーレ」(イノシシ)が来るとのこと。
こちらが生産者のオッタヴィオ。趣味はモーターバイクで、昔はなんと選手もしていたとのこと。お気に入りのバイクは日本車のスズキです。
若いときはバイクに情熱を向け、現在はヴェルディッキオに情熱を注いでいます。
こちらがワイナリーの中です。
「テッレ・ディ・サンパオロ」は、彼の作るヴェルディッキオの中でも特別なワイン。様々な香りと味わいが楽しめるワインです。
今回は、このワインがどのように作られているのかを聞いてきました。
テッレ・ディ・サンパオロの特徴はまず、華やかで複雑性のある香り。
主に柑橘系のフルーティな香りが感じられますが、それ以外にほのかにヴァニラやアーモンドのニュアンスも感じられます。
このワインは主にステンレスタンクで熟成させますが、数パーセントはバリック(樽)で熟成させ、それをブレンドすることで、ヴァニラやアーモンドのニュアンスがワインに加わるのだそうです。
樽熟成中のヴェルディッキオ
そして、味わいにはほんのりと甘みが感じられます。
11月頃に遅摘みした、甘みの増した葡萄(貴腐葡萄を含む)を数パーセントブレンドすることで、この甘みが得られるのだそうです。
ブレンドの割合は、オッタヴィオが自らテイスティングして決めているとのこと。
これらのこだわりがワインに複雑さを与え、素晴らしいワインが出来上がっています。
(高橋)