色合いについて
中心部が黒みがかったガーネット色。
香りについて
熟したブラックチェリーのような赤黒系果実の香りに、ドライレーズンやドライプラム、ナツメグのようなスパイス香、革などのニュアンスが感じられる。樽熟成に由来するスモーキーさもあり、長期熟成による複雑なブーケと共に、若々しい果実香も残している。
味わいについて
辛口のフルボディ。アルコール感は中程度で酸はやや高め。スムーズな口当たりで、香りにあるような、赤黒系果実やドライフルーツのフレーバーに、樽のニュアンスが感じられる。熟成によって果実味に溶け込んだ緻密なタンニンや、酸が味わいを下支えし、余韻に熟した果実の甘やかさとスパイシーさが残る。
栽培方法について
とても暑い夏と、とても寒い冬に特長づけられる大陸性気候。昼夜の寒暖差が大きい。年間降水量は360mmと少なく、一方で日照量は2,800時間と豊富。これらの条件が力強さと複雑さをもったワインを生み出している。畑は丘陵地に広がっていて、土壌構成は、片岩、石灰岩、ローム、赤色粘土から成る。
製法について
収穫後、除梗・破砕。6日間の醸しを行ったあと、ステンレスタンクで発酵。ルモンタージュを定期的に行う。マロラクティック発酵後、オーク樽にて24ヶ月熟成。濾過して瓶詰め後、地下セラーにて36ヶ月熟成。