2015/07/28| Category:コノスル Category:テイスティングレポート
コノスル シャルドネ 全シリーズを比較試飲してみました!
久しぶりのテイスティングレポートです。
今回は、コノスルのシャルドネに焦点を当てて、シリーズごとに比較試飲してみました。予想していた以上にシリーズの個性が出ており、試飲したスタッフも改めて「面白い!」と大盛り上がり。
みなさんはどのシャルドネがお好みでしょうか?是非参考にしてください。
①コノスル シャルドネ ヴァラエタル2014
【フレッシュな果実】
ヴァラエタルシリーズは、品種の個性が表現されたお手頃シリーズ。
シャルドネ ヴァラエタルは、溌剌とした果実味がポイント。フレッシュなパインのような果実香と、白い花のニュアンス。口に含んだ時に感じる酸も、柔らかいながらプチプチとフレッシュでした。 葡萄の味わいを、そのままワインに活かしている印象でした。
②コノスル オーガニック シャルドネ2014
【引き締まったミネラル感】
世界でも有数の厳しい基準で知られている、ドイツBCSエコ認証を受けたオーガニックワインシリーズ。
こちらはヴァラエタルに比べ、より引き締まった印象です。パインのような果実香に加え、ハーブや、レモンの皮のような爽やかな青みを感じます。 また、特徴的なのが、冷たい石を思わせるような、硬質なミネラル感。価格の近いヴァラエタルとここまで味わいが異なるのかと、興味深くテイスティングしました。
③コノスル シャルドネ レゼルバ2014
【リッチでふくよか】
レゼルバシリーズは、より良い条件の畑から収穫した葡萄を用いた、ちょっとプレミアムなシリーズ。しっかりと樽熟成のニュアンスが出てくる(一部を除く)のもポイントです。
マンゴーや白桃の香りに、樽由来のナッツやバター、軽くトースト香が感じられます。このシャルドネはミディアムトーストのフレンチオーク新樽で7ヵ月熟成。口に含むと豊かなアタックとボリューム感が感じられます。 レゼルバシリーズ以降は、より余韻がしっかりしてきました。
【バランスの良さ】
シングルヴィンヤードシリーズは、5年以上かけて探し出した、「品種ごとに適切な区画のテロワールを引き出す」ことをコンセプトとしたシリーズ。ラベルには大きく区画番号が記されています。
今回試飲したシャルドネは、カサブランカ・ヴァレーはエル・センティネラ農園の第5区画。海に近い、冷涼な地域です。 新鮮なリンゴや小ぶりな花、レモンの皮のような爽やかなニュアンス。ナッツ、トースト香など程よい樽からの要素。しっかりとした綺麗な酸。余韻にやや塩味を感じます。 非常にバランスが良く、クリーンな印象で、コノスルの「品種ごとに適切な区画のテロワールを引き出す」コンセプトがしっかり表現されているワインだと感じました。
⑤コノスル シャルドネ 20バレル リミテッド・エディション2013
【リッチで上品】
20バレルシリーズは、コノスルの最高級シリーズ。その名前は、発売当初厳選された20樽のみをボトリングしたことに由来します。
マンゴーやパインなど果実の凝縮感と、バター、トースト香など樽のニュアンスがしっかりと出ているのが印象的です。口に含んだ時に感じる滑らかな口当たりと、最後まで残るしっかりとした酸があるため、バランスが良く、上品な印象を受けます。 また、樽発酵を行っているため、樽の要素がうまく馴染み、それだけが突出した印象を与えません。
いかがでしたでしょうか?こうして飲み比べてみるとシリーズごとのコンセプトが見えて来て、非常に有意義な試飲でした。 是非、ご購入の際の参考にしていただければと思います。
(室原)