2015/06/25 Category:コノスル Category:出張レポート

2015チリ出張レポート コノスル⑤ コノスルワイナリー

 コノスル出張レポート第5回目はコノスルの生まれた場所、サンタ・エリザ農園に隣接する「コノスルワイナリー」についてお送り致します。

 コノスルワイナリーは、首都サンチアゴから南へ車で90分、コルチャグア・ヴァレーの中のチンバロンゴの町の中にあります。

コノスルのワインの殆どがここで造られています。全国各地に点在する、合計約2000haの畑で生産された葡萄の全てが、このワイナリーに運びこまれます。

 

 マナーハウス(ゲストハウス)

ゲストハウス.JPG

写真は19世紀に建てられた歴史ある建造物。コノスルは2006年より、この建物をリノベーションして、ゲストハウスとして使用しています。

都会の喧騒とは違い、自然豊かで、時間がゆっくりと流れるような、とても落ち着いた場所でした。

 マナーハウステラス.JPG

テラスのタイルの柄、見覚えありませんか?

以前はレゼルバシリーズのラベルデザインにもなっていました。

 リビング.JPG

中に入ってみると、ゲストのためのおしゃれなリビング。

 billiard.jpgのサムネール画像のサムネール画像

奥の部屋ではビリヤードもすることができます!!!

 中庭.JPG

外にはところどころ、コノスルのシンボルである「自転車」のオブジェがありました。

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客室も落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごすことができました。

 

 

コノスルのワイナリーには、

 「メインセラー」 「オシオセラー」 「ピノ・ノワール専用セラー」

 の、3つのセラーがあります。

それぞれ順番にご紹介していきたいと思います。

 

 

メインセラー

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まずはメインのセラーから。

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中には巨大なステンレスタンクがぎっしりと!!

タンクの大きさは赤ワイン用が52,210ℓts、白ワイン用が51,160ℓtsだそうです。

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メインセラーの中には、巨大な「バレルセラー」があり、・・・4000個の樽がワインをゆっくりと熟成させています。

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その樽を見下ろせる場所に、立派なテイスティングルームが!

 テイスティング.JPG

このテイスティングルームで、ワインメーカーのマティアス・リオスの説明を聞きながらテイスティングする機会に恵まれました!

 

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こちらがワインメーカーのマティアス。

マティアスはチーフワインメーカーのアドルフォの右腕的存在。

ヴァラエタルシリーズやシングルヴィンヤードシリーズのメインラベルには、彼のサインが入ってます。

普段は冗談を言ったり、気さくな人物ですが、テイスティングではひとつひとつのワインについて、熱く語って頂きました。

 

 テイスティングを終えて、再びセラーへ。

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コノスルではさらに進化するために、常に新しい取り組みをしています。今、実施しているのは、こちらの「エッグタンク」での醸造。

タンク内のオリも含めて循環するため、旨み成分がより多く抽出出来るとのことです。

現在、ピノ・ノワールとシャルドネの醸造に試験的に導入しており、今後、味わいを見て、高級レンジのブレンド等で使用できればと考えているようです。

 

holdme.jpgのサムネール画像

 写真だと大きさが分かりにくいですが、身長180cmぐらいの男性と比較するとこんな感じです。

 

ボッディ.JPG

さらに、木製発酵槽やイタリアでよく見られる熟成用の「大樽(ボッティ)」も発見!

 

木槽.JPG

今までの成功に胡坐をかくことなく、色々なことに貪欲にチャレンジしていることが窺い知れました。
 
 
コノスルが「イノベーティブ」を標榜していることを、強く感じた瞬間でした。

 

 

オシオセラー

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 続いて、コノスルのフラッグシップワイン「ピノ・ノワール オシオ」用に造られた特別なセラーへ!

 

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このセラーは、ブルゴーニュのドメーヌ・ジャック・プリュールの協力を得て建てられました。セラーの中には四角い形のオープントップタンクが並んでいます。

ここではブルゴーニュと同じようなやり方でピノ・ノワールを醸造しています。

選び抜かれた最高の房を手作業で除梗し、慎重に選果された葡萄はオープントップタンクの発酵槽に移されます。

その後、葡萄を足で踏みつぶして果汁を抽出…(機械ではなく足でつぶしたほうが優しい味わいになるとのこと)

アルコール発酵後、手作業でピジャージュを行います。

 

sera.JPGのサムネール画像

ピジャージュをしているのは、コノスルのアジア地区のセールスマネージャーとして活躍中の、ゴンサロ・マリーナ。3児のパパとして、子育てにも奮闘中です。

 

ピノ・ノワール専用セラー

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最後に向かったのは、2008年に建てられたピノノワール専用のセラー!!

ここでは、オシオセラーで行われているワイン造りがより大規模に行われています。

 

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建物の1階部分にはステンレスのオープントップタンクが!!オシオセラーの物よりだいぶ巨大です。

 

ピノ3.JPG

2階に上がるとこんな感じです。

オシオセラーで体験したピジャージュ(手作業)を、こちらのセラーではコノスルが独自に開発したピジャージュ専用の機械で行うことが出来ます。

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このような施設を持っているのは、世界中でもコノスルだけではないでしょうか…!!

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セラーの中には事務所と研究所も併設されています。扉には「ガチョウ進入禁止」のマークが!!(笑) 

 

 

コノスルワイナリーにはワイン以外にも「名物」がありますので、ちょっとご紹介。

世界中からたくさんのゲストが訪れるコノスルワイナリーですが、ゲストが皆楽しみにしていることがあります。

それは、美味しい料理です!!

 アボガドケーキ.JPGその料理を担当しているネリーさん!!

 

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写真はネリーさんお手製のアボガドケーキ!!(初めてみました…)

中身は甘いのかなと思いきやチキンやトウモロコシ、ニンジンがたっぷり入ったサンドイッチのような感じ。

非常にフレッシュであっさりした優しい味わいのお料理で、コノスルのソーヴィニヨン・ブランと相性ピッタリでした。

 

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ワイナリー訪問した夜、収穫を祝うパーティーがメインセラーの前で行われました。私たちもゲストとして参加させていただきました。

朝シフトと夜シフトと合わせて総勢100名程のコノスルスタッフの方が参加し、タンクから出したワインを飲みながら、収穫を祝っていました。

DSC_3446.JPG 2015年は、質・量共に素晴らしい葡萄が収穫出来たとのことです。

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コノスルを支えるスタッフ達!!

私たちがコノスルの美味しいワインを日本の皆様に紹介できるもの、彼らの献身的な仕事のおかげ。

本当にありがとうございます。

  

 

熱い思いを持ったワインメーカー、献身的な畑仕事をしてくれる農夫の皆さん、昼夜を問わず働くワイナリーの人たち、美味しい料理をつくってくれるネリーさん・・・。

他にも挙げはじめればきりがないですが、ワイナリーで色々な人たちと話したり、見聞きしたことで、コノスルがなぜここまで大きく成長し、世界中の多くの人から愛されるようになったのかが、少し分かったような気がしました。

今後もこの素晴らしいチームが、また新しいことに挑戦し、私たちを驚かせ、楽しませてくれることでしょう。

 

コノスルの、今後のさらなる躍進に期待です!! 

 

(高橋)

 

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