2015/06/12 Category:コノスル Category:出張レポート

2015チリ出張レポート コノスル② カンポ・リンド→ラス・ガヴィドス

            コノスル地図.jpg コノスル出張レポート、第2回目は葡萄畑の視察レポートです。

向かったのはサンチアゴから西へ車で90分、海から20kmの場所にあるサン・アントニオ・ヴァレー。サンチアゴの都会の風景とは違い、からっと乾燥していて、低木やサボテンが見えました!!

(チリに来た実感…) 

 サボテン.JPG

到着したのは、「カンポ・リンド農園」。 

畑.jpg

 【カンポ・リンドで造られているワイン】

コノスル オーガニック シャルドネ

コノスル オーガニック ソーヴィニヨンブラン

コノスル シングルヴィンヤード ピノノワール

コノスル シングルヴィンヤード シラー

 

カンポ・リンドの意味は「beautiful farm(美しい農園)」。その名前の通り、両側を谷と谷の間に葡萄畑が広がっている風光明媚なところでした。

到着してまず驚いたのがその広さ!!入口から車で10分走っても先が見えない…200haあるとのことです。東京ディズニーランドとシーを合わせた広さが約100haとのことなので、なんとその二倍もの広さ!!!

なぜこの場所に葡萄畑を拓いたかというと、海が近く、海から冷たい風が流れてくるので、涼しいエリアに適した葡萄品種に最適とのこと。ここではシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シラーを栽培しています。

夏場、サンチアゴの気温は30度以上になるのに対し、この地域は25~28度くらいまでしか上がらないそうです。これは、南米大陸の西岸に流れるフンボルト海流によって冷やされた空気が、この地域一帯を冷やしてくれるからだそうです。ちなみにこの寒流の影響で、チリの海水は夏場でも震えるような冷たさです・・・。

 土壌1.JPG

土壌2.JPGのサムネール画像カンポ・リンドの土壌は、上層が赤土と花崗岩、下層が赤粘土で構成されています。花崗岩によって葡萄にミネラル感が生まれ、赤粘土は保水性が優れているとのこと。

 羊.JPG

コノスルのすごいところはやはり「エコ」に対する考え方!!

葡萄畑を拓くときには、元々そこにあった自然環境を出来る限り残し、生態系を壊さないようにしています。葡萄畑の中には、畑を拓く前から生えていた木がそのまま残されていました。多くの野鳥や野生動物も生息しているとのこと。視察時にも、畑の上には多くの野鳥が遊びに来ていました。

放し飼いにされている近くの農家の羊たちが、葡萄に残った実や葉を食べ歩く様子も見ることが出来ました。この羊たち、葡萄を食べてしまうので、収穫が終わってから放し飼いにされています。

 

続いて向かったのは、コノスルが新たに長期契約した「ラス・ガヴィトス農園」

同じくサン・アントニオ・ヴァレーにあり、カンポ・リンドよりもさらに海に近く、海から5~6kmほどの場所にあります。

広さは15haで土壌は赤土土壌。ピノ・ノワールのみ栽培しています。

畑1.JPG

畑2.JPGのサムネール画像海風の影響をさらに受けるこの土地の葡萄は、実はまだワインにはなっていません。この土地の葡萄はレゼルバ以上のプレミアム・ピノノワールに使用予定とのこと。

 

コノスルは新しいことにどんどん挑戦しており、この畑もその一つ。

新しいチリのテロワールを探して、日々チャレンジしています。

  畑3.JPG

今後どんなワインができるのか!?話を聞いていてますます楽しみになりました。

 

 (高橋)

 

« 前の記事 |  このブログのトップへ  | 次の記事 »