2014/05/07 Category:新商品

ペトローロ・ロッソの後継品「イナルノ・ロッソ」

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これまで「ペトローロの品質の高さをお手頃価格で実感してもらおう」と輸入をしていた”ペトローロ・ロッソ”が終売となり、その後をこの「イナルノ・ロッソ」が引き継ぐこととなりました。

イナルノ・ロッソは、ペトローロ近郊の農家が栽培する樹齢の高い(40年以上!)サンジョベーゼから生みだされる、柔らかな口当たりのワインです。2013年に新設されたDOC ヴァルダーノ・ディ・ソープラValdarno di Sopraの組合長に就任したペトローロのオーナー、ルカ・サンジュスト氏とそのチームが栽培から醸造まで監修し、ブレンドして瓶詰めします。

2013年ヴィンテージからDOCとなるヴァルダルノ・ディ・ソープラですが、その銘醸地としての歴史は18世紀前半まで遡ります。 1716年、トスカーナ大公国のコジモ3世が著名なワインを偽物から護るために、キアンティなど当時名を馳せていた産地の線引きを行い、指定地域外でつくられたワインにこれらのワインの名を使用することを禁じたのですが、このヴァルダルノ・ディ・ソープラもその指定地域のひとつでした。

これらのワインはフィレンツェなどの都市で銘酒として高く評価され、高値で取引きされました。時代は進み、第2次世界大戦後は、農業よりも産業が優先され、この地域のワイン生産は廃れていきますが、ペトローロをはじめとした小規模栽培農家・ワイナリーが高品質なワイン造りを続け、この土地のワインの品質の高さを証明してきた結果、独自のDOCとして復活することとなりました。

アルノ川に沿った渓谷(Val=谷+arno=アルノ川)に拡がるこの産地は、東側に広がる “Doc Valdarno di Sopra Pratomagno” と、西側に広がる “Doc Valdarno di Sopra Pietraviva”に分かれます。1960~70年代に植えられた樹齢40年を超える良質なサンジョヴェーゼが残っていて、「ペトローロ イナルノ・ロッソ」は、それらの葡萄を厳選して使用しています。

 

イナルノ・ロッソ

 果実の凝縮感が楽しめるミディアム~フルボディの辛口。凝縮された赤い果実の味わいと豊かなタンニン、爽やかな酸味とのバランスがとれた、滑らかな味わいが楽しめる。時間と共にこれらの要素がきれいに混ざり合って深みのある味わいがでてきて、ポリフェノールの旨み、甘みや長い余韻が楽しめる。

希望小売価格(外税):2,100円

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